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贅沢なスレ違い

もう濡れていた性器を握り上下に擦る。 途端に息が上がり始めた。 くちゅくちゅと濡れた音がする。 上下に動かす手を早くする。 が、イケない。 ……どうしても壮史の感触を追い求めてしまう。 自分の身体なのに、 自分の手なのに、どうして。 和希はサイドボードからローションと避妊具を取り出すと手のひらに出し、臀部に塗りつけた。 指に避妊具をつけるとローションを絡めゆっくりと挿入する。 思わず上がりそうになる声を堪え、四つん這いになり指をさらに奥へと入れる。 壮史の指ならもっと気持ちいいのに。 壮史ならもっと深く、甘く、熱いのに。 和希は気付かないうちに泣きながら指を動かし、性器を扱き果てた。 荒い息のまま後始末をし、虚しさに笑う。 ……………早く。 壮史、早く帰ってきて… そう願いながら深い眠りについた。

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