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贅沢なスレ違い

目覚ましがなる前に目が覚めた。 昨夜寝たのが早かったのか、自慰をしたせいか、 妙にすっきりした頭で、二度寝しようという気は起きなかった。 和希は冷たいままのベッド半分に手を伸ばし、 愛しい人の名前を口にした。 鍵穴に鍵を入れる音がし、和希は飛び起きた。 寝室を飛び出し玄関に向かう。 和希を起こさないようにそうっとドアを開け、壮史が入ってくる。 「うおっ!」 和希の姿を見た壮史はびくりとし声を上げた。 そんな壮史に笑い、和希は壮史に抱きついた。 荷物を置くと壮史も両腕を回して和希を抱きしめる。 「起きてたのか…」 壮史の胸に顔を擦りつけながら和希は小さく頷く。 「壮…会いたかった……」 俺もと壮史は抱きしめる腕に力を入れた。

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