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贅沢なスレ違い
壮史がシャワーに行っている間に、持って帰ってきた洗濯物を洗濯機に入れスイッチを入れた。
何か軽く食べられる物をと用意しているとシャワーから出てきた壮史が後ろから和希を抱きしめた。
「何してんの」
まだ濡れた髪を和希の首筋に擦りつけるように甘える。
「腹減ってない?」
「減ってる」
「軽く何か作る、ちょっと、んっ」
壮史の手が上着の中に入ってきて和希はびくりと身体を捩った。
「和希…和希」
切羽詰まった切ない声で名前を呼ばれ、身体を這う壮史の手に和希の身体は瞬間熱を持った。
「壮………」
和希は身体の向きを変え、壮史の首に腕を回すと自分から唇を重ねた。
熱い壮史の舌がすぐに入ってくる。
くちゅくちゅと水音を立てながら舌を絡ませ、長い間キスをしていた。
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