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お好みのままに、は難しい

部屋に戻ると壮史はリモコンで灯りを絞る。 ほら、と壮史の視線の先を見ると部屋の日本庭園も控えめにライトアップされていた。 「ムード満点、だな」 そう言って抱きしめてきた壮史を和希はそのまま受け入れた。 別々で露天風呂に入り、少し飲んだあと、壮史が耐え切れなくなったとばかり和希を抱き上げベッドに連れて行く。 布団が良かったと壮史が零したので理由を聞くと、 布団の上で浴衣で乱れる和希が見たかったのにと拗ねたように言った。 袂から手を入れながら帯を緩める壮史はもう息が荒く熱い。 「本当、浴衣ってなんでこんなにエロいかな…」 襟をずらして表れた和希の肩に噛み付き痕を残しながらも袖を抜こうとはしない。 「壮、このまま…?汚れるって」 「ん、だから今日は和希も帽子被ろっか」 軽いキスをした壮史は和希の上から降りると、持ってきたバッグを漁り、ローションボトルと避妊具を箱ごと持ってきた。

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