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お好みのままに、は難しい
「ん、ゴムの匂い、嫌い……」
根本から括れまで舌で舐め上げた和希が独り言のように呟く。
カリ首を唇で挟み舌を丹念に這わせながらまた呟く。
「いつもの、んっ、壮史の匂いが、好き…」
熱い吐息まじりで和希が言うと壮史のソレがふるっと揺れた。
和希は口を開け舌を出しながら壮史の性器を口の中に入れていく。
壮史の大きな手が和希の髪を撫でた。
わざと音を立て口から出し入れしながら和希は壮史を見上げる。
目が合うと口の中でびくんとソレが震えた。
「和希……このまま口に欲しい?それとも」
壮史は汗で額に張り付いた前髪を掻き上げる。
「和希も一緒にイク…?」
まだ避妊具をつけたままの自分の性器がこの後の快感を期待して揺れる。
「……一緒がいい」
壮史はふっと笑うと避妊具をとり素早く装着してから和希の腕を掴んだ。
「和希が挿れて」
胡座をかいて座る壮史を跨ぎ、和希は後ろに回した手で壮史のソレに触れる。
腹にくっつきそうなほど隆起しているソレを倒し孔に当てがう。
さっきまでの行為でまだ柔らかいそこはひくひくしながら壮史の性器をゆっくりと受け入れた。
「あ、あっ、んーーーーっ」
根本までソレを埋め込んだ和希が胸を付き出すようにして仰け反る。
壮史は目の前の小さな突起に舌を這わせた。
舌でコリコリと舐め、吸い付き、歯で挟みながら舌で弾く。
和希の中が蠢きながらきゅうきゅうときつく締め付けるのを感じながら和希の乳首を夢中で愛撫した。
「壮、そんなされたら……」
「……持たない?」
こくこくと頷く和希の膝裏に腕を入れ、下から突き上げる。
ごんごんと奥まで入り込んだ性器が和希の最奥を教えていた。
ぎゅうと痛いほどの締め付けに加え、精液を欲しがるかのように奥へ奥へと誘うような中の動きに壮史は思わず唇を噛んだ。
そのまま和希をベッドに倒すと和希の身体を折り畳むようにしながら腰を振り下ろす。
「あ、あああっ、出るっ、壮っ」
答える余裕がなかった。
壮史はそのまま激しく腰を振り下ろし打ち付け精液を避妊具の中に吐き出した。
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