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お好みのままに、は難しい
「ごめん、壮史、それじゃ大浴場行けないよな」
和希の髪をくしゃと撫でると壮史は笑った。
「入ろうと思ってたわけじゃないから気にすんな」
それより。
と、和希の耳元に顔を寄せる。
「和希の物って印つけられたってほうが嬉しいけど?」
真っ赤になった和希を見て壮史は頬にキスをすると、それ以上からかうこともなく離れた。
ブュッフェスタイルの朝食をいささか食べすぎた二人は部屋で少し休んだ後、観光に出掛けた。
この町の歴史をのんびりと巡り、
名物料理を食べ、
お土産を買った。
少し早めに旅館に戻った二人は露天風呂に入り、夕飯までの短い時間を一緒に眠った。
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