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大爆発の独占欲
「あー…今日渡邉に捕まって話しされたわ」
渡邉からミスコンの話しをされてから和希は壮史には話さずにいたのだが、
痺れを切らした渡邉が直接壮史に話しをしてしまったらしい。
大学から帰ってきた壮史はキッチンにいた和希のところに真っ直ぐに来ては面倒くさそうに話した。
「断ったんだけどさー…大勢いる前で土下座する勢いで頼み込まれて…」
はぁーと深いため息を吐く。
引き受けちゃったんだな………
「ごめん、俺も断ったんだけど…」
「和希は悪くないだろ、謝るなって」
和希の髪をくしゃくしゃと撫でてから壮史は包み込むように抱きしめた。
いつものように髪の中に鼻を埋めている壮史に和希が形だけの文句を言うのもいつものことだった。
「匂い嗅ぐなって」
「俺の和希だろ?じゃあ和希の匂いも俺のもの」
……若干変態入ってるよな。
口には出さず和希は思った。
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