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大爆発の独占欲
樫木の言いたい事が読めず和希はイラッとするのを隠さずに言った。
「だとしても樫木さんには関係ないよね」
「戸川くんを気になってる子がいるの。その子と戸川くん、あたしと相澤くんでデートに行かない?」
「行かない。恋人に嘘つきたくないから」
和希が言うだけ言って去ろうとすると樫木が和希の腕を掴んだ。
「一回だけ!ね?お願い!」
樫木が上目遣いで和希を見る。
多くの男ならこれで落ちてしまうのだろう。
和希はため息をついた。
「そんな顔しても俺には無駄だよ。俺今付き合ってる子を大事にしたいからデートとかなら他あたって」
和希が樫木の手を剥がそうとするが、樫木は案外しぶとかった。
「しつこいのは男も女も嫌われるよ」
和希の身体が急に引っ張られたと思ったら壮史に肩を抱かれていた。
「俺も和希もベタ惚れの恋人いるから変なちょっかいかけないでくれる?」
壮史は和希の左手を持ち上げ樫木に指輪を見せる。
ほらと自分の指輪も見せた。
和希は顔が赤くなるのを感じ顔をそらした。
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