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大爆発の独占欲

すぐに肉厚な熱い舌が入ってきて、和希は腕を突っぱねたが、びくともしない。 舌を絡められ、吸われ、身体を撫でられ、和希は身体を捩りながら思っていた。 壮史、壮史じゃないと嫌だ。 涼二の時のような絶望的な恐怖はなかった。 でも全身を虫が這い回るような気持ち悪さに身体の震えが止まらない。 壮史じゃないと同じ行為なのにこうまで違うのか。 壮史とならすぐに身体が熱くなり欲してしまうのに、今はただ気持ち悪さしかない。 西園寺の舌が和希の口から出ていく。 「泣くなよ。 本気でやろうとしたんじゃない、相談料先払いでもらっただけ」 西園寺は眉を下げて苦笑いしながら言った。 ぽかんとしている和希の涙を自分のシャツでごしごし拭くと西園寺はぶっはと吹き出した。 「あっは!お前その顔、なんだっけ、鳩が鬼ごっこ!」 今度はそれを聞いた和希が吹き出す。 「お、鬼ごっこ!違うよ、豆鉄砲!鬼ごっこって!」 大笑いする和希の頭をくしゃくしゃと撫でると西園寺は和希をソファに降ろした。 「美人はそうやっていつも笑ってな」 西園寺は和希の頬にキスをして、ごちそーさんとニヤリと笑った。

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