179 / 412
大爆発の独占欲
買ってきた缶コーヒーを和希に渡すと西園寺はレジカウンターから椅子を持ってきてそれにどかっと腰を降ろした。
「人生経験もアッチ経験も豊富なおにーさんに話してみ?」
からかっているような口調だったが、和希はぽつりぽつりと思い出すように絞り出すように話し始めた。
和希が話し終わるまで西園寺は煙草をふかしながら黙って聞いていた。
「あんなぁ、あ、えーと、名前なんだっけ」
「…和希」
「和希、お前それ無駄な」
「え」
「だってよ、まだなーんにも起こってないのになんで悩むよ?
何か起こってから悩んだ方が早くね?」
和希は呆然とする。
「壮史は抱きたいのは和希だけって言ったんだろ?で、現に今だってヤってんだろ?ちなみに月何回?」
「か、数えてないし、そんなの!」
赤くなる顔をふいと背けながら和希が答える。
「壮史が抱かなくなったってんなら色々考えても仕方ないけどよ、今もヤってる、
しかもバッキバキだろ?どうよ」
「バッ?バッキバキ??」
西園寺はニヤニヤしながら腕を股間に持って行くと力瘤を見せる時のように上げて見せた。
ともだちにシェアしよう!