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大爆発の独占欲

「はっ!?」 意味がわかった和希の顔が真っ赤に染まる。 「壮史が勃たなかったことあるか?」 ううんと和希が首を振る。 「乱暴に解しもせずに突っ込もうとしたことあるか?」 ううんとまた首を振る。 ちゃんとわかってんだろ、と西園寺は優しく和希の頭を撫でる。 「俺はな、セックスの時そりゃもうメロメロに愛してやんのよ、かわいい、綺麗、愛してるって言いながら。 でもなー、なんでか全く伝わってねーのよ」 思わずクスッと笑った和希の髪をぐしゃぐしゃにした西園寺。 「口では何とでも言える、でも言わなきゃ伝わるもんも伝わらねぇだろ?」 西園寺は煙草を咥えて火を付けた。 「お前の愛してるは世界一信用できないとかハニーに言われんだぜ俺」 ふふっと和希がまた笑う。

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