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大爆発の独占欲

部屋の前で携帯を確認する。 もう0時を回っている。 和希は物音を立てないように鍵を開け中に入った。 西園寺の煙草の匂いがする… 思い出して思わず笑ってしまい、慌てて口を押さえリビングに入ると、リビングの灯りがつけられた。 「お帰り」 「…ただいま、起こした?」 起きてたと答えた壮史は欠伸をしながらソファに座ると和希を手招きした。 「なんかまた変なこと考えてたろ。 …ん?煙草臭いな」 壮史が顔を寄せて和希の首筋に唇を押し当てながら言った。 和希は壮史の誕生日プレゼントを買った店のこと、 一人で勝手に不安になっていたこと、 そして今日偶然会った西園寺のことをざっくりと話した。 「やっぱり…行動で示すだけじゃダメだな」 和希の肩に顔を埋めるように擦り付けながら壮史が呟く。 和希はそっと壮史の髪と背中に手を動かした。 「和希」 「ん」 「俺は…これまでも、これからも和希だけだ。 ゲイかゲイじゃないか、そんなことは関係ないしどうでもいい。和希じゃないと、………俺が嫌なんだ」 そして、聞き逃してしまいそうな小さな声で、好きだよと壮史は言った。 「…………うん」

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