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野獣のように

カチャカチャと鍵穴に鍵を入れる音がして、和希は欠伸を噛み殺しながら玄関に向った。 珍しくバイトの飲み会に参加すると壮史が出て行ってからもう4時間程たっただろうか、 未だ鍵を入れられないとこを見ると酔っているのだろう。 内側から開けてやると倒れ込むようにして壮史が抱きついてきた。 「ただいまぁー」 「おかえり。結構飲んだ?」 「最後のほうに旨い日本酒飲んで、それがちょっときたかも」 壮史はそのまま脱衣場に行き、バサバサと服を脱いでいく。 「風呂入るの?明日の朝にしたほうがよくないか」 「和希洗って」 一瞬考えて、和希はうんと頷いた。 二人分の着替えを持ってくると、すでにシャワーを浴びている壮史を追いかけるように和希も風呂に入った。 壮史は大人しく髪や身体を洗わせている。 和希は少し反応し始めている壮史のソレを見ないようにしながら洗い終え、風呂から出て拭いてやると、壮史は嬉しそうに柔らかく笑った。 「和希ありがとう」 キスがしたい… 和希は赤くなっているであろう顔を背けた。 急に湧き上がった欲情を押さえ着替えた後、キッチンに水を取りに行く。 壮史が後ろを付いてくるのを感じ、思わず笑みを零した。

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