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コタツとマスクと甘えん坊

ぐいと腰を持ち上げられ四つん這いになると壮史の手が再び臀部に触れる。 「すぐだから力抜いてろ」 優しい声に和希は赤くなりながらも抵抗をやめた。 冷たい物が孔に当てられる。 「息吐いて」 ふーっと息を吐くと壮史の指に押され薬が入れられた。 が、指が思っていたより深く入り、和希の腰がひくりと揺れる。 中を擦るようにゆっくりと指を抜かれると和希の内腿が震えた。 和希を仰向けに戻し、下着を脚にいれた壮史の動きが一瞬止まる。 「和希…どうする?」 和希は何を聞かれているかわからず、壮史の方をのろのろと向いた。 「このまま落ち着くまで待つほうがいい? それとも……出したほうが楽?」 壮史の手が緩く勃ち上がった和希の性器に触れた。 「あっ………」 「和希…かわいい」 壮史のもう片方の手が頬を撫で、和希はその手に顔を擦り寄せる。 壮史はサイドテーブルの引き出しを開けローションを取り出すと手に垂らし、和希の性器を握った。 ぐちゅぐちゅと音を立てながら扱かれ和希はその強い刺激に腰を浮かせる。 果てさせるための手の動きに和希は脚を震わせながら感じ、妖艶に身を捩った。 熱のせいで潤む目に、うっすらと赤く染まった全身、 全身から媚薬のように香る和希の匂いに掠れた甘い声。 理性が吹っ飛びそうになりながらも壮史は和希の性器を激しく擦った。 細い喘ぎ声とともに少量の精液がとぷとぷっと壮史の手に出され、 やや温くなったタオルで綺麗に拭いて終わると和希はもう意識を落としていた。 ズボンと下着を履かせ布団をかけてやると壮史はそっと寝室を出た。

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