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初心にかえる初詣

「和田、すげーいい声してるな、アナウンサーとか声優みたい」 和田は顔を赤くして和希から顔を反らした。 コンプレックスだったのかもと和希が和田の顔を見ようと動いた時、臀部をもぞりと何かが動いた。 和希の動きがぴたりと止まる。 今度はしっかりと手の感触がわかるほどに尻たぶを掴み揉まれ、和希は思わず和田のシャツを握りしめた。 「戸川?」 和田のシャツを握り締めたまま和希は何でもないと首を振った。 和希を触る手は休むことなく臀部を上へ下へと動いている。 こう込んでいては後ろに手を回すことも憚られ、身体を捩るしか和希に出来ることはなかった。 臀部を撫でていた手が割れ目へ滑り服の上から孔を指でぐっと押された時、和希は和田が驚くほど身体をびくっと跳ねさせた。 和田の腕が和希を抱き締めるように伸ばされ、和希を触っていた手を掴んだ。 和希に触れている和田の身体に力が入っているのがわかる。 「戸川、次で降りよう」 耳元で和田が静かに言いながら和希の背中をそっと撫で、和希は嘔吐を堪えるように口を押さえて小さく頷いた。

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