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初心にかえる初詣

和希の足元でコロコロと子犬達が遊びじゃれあっている。 叫び跳び上がってしまいたいほどの壮絶な可愛さを前に和希は固まっていた。 和田に連れられバイトに来てみれば、そこはブリーダーさんのお宅で、犬達が過ごす部屋の掃除の仕事だった。 汗まみれ毛まみれになりながらも掃除を終えた2人を、ブリーダーさんが子犬達がいる部屋に連れて来てくれたのだ。 コロコロと丸い小さなコーギー達を見て和希の目も顔もキラキラと輝き、それを見た和田は顔を背けて吹き出した。 部屋の真ん中で寝てごらんとブリーダーさんに言われた2人がごろんと横になると、途端に子犬達が2人の顔やら身体やらに乗っかり、和希は悲鳴にも似た笑いを上げた。 舐められながら撫で、踏まれながら遊び、散々はじゃぎ笑い疲れた2人がブリーダーさんにお礼を言うとブリーダーさんが吹き出す。 2人が首を傾げながらお互いを見ると、2人ともがブリーダーさんと同じように吹き出した。 髪はボサボサ、服もよれよれ、全身犬の毛だらけなのに、2人とも満足げに顔を綻ばせていた。

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