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初心にかえる初詣
それから和田にはしばらく会えない日が続いた。
元々多くの講義が一緒だった訳ではないこともあるが、
テストと年末年始の休みをもらうために昼間もバイトに入っていた。
加えて引き続き原田の家にも顔を出し、差し入れや掃除の手伝いも好んでやっていたためだ。
和田とトークアプリでのやりとりはたまにしていたが、
昨夜和田から届いたトークアプリに和希は返事が出来ずにいた。
[会いたい]
ただそれだけの短い文字に、和希の身体の奥が傷んだ。
会いたいとも会いたくないとも言えず、長い間トークアプリの画面をただ見つめていた。
翌日昼過ぎに原田と学食に向かっていると前から和田がこちらに向かってくるのが見えた。
和田は何も言わずに和希の手首を掴むと学食とは反対の方向に引っ張るように歩いていく。
和希も何も言わず、引っ張られるまま和田に着いて行った。
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