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初心にかえる初詣

「ソイツとのことがなくても、和田を好きになることは、ない」 語尾が涙声で揺らいだ。 こんなに真っ直ぐで熱い思いを伝えられたのは初めてだった。 それなのに僅かでも受け止めることも出来ないのに、和田を傷つけずに躱すこともまた出来ない自分に腹が立ち悔しかった。 ごめん。 答えられなくてごめん。 受け止められなくてごめん。 和希は唇が切れるほど強く噛み締め、口に出さずに詫びた。 またいつの間にか俯いていた顔を上げ、和田の顔を見て笑った。 「伝えてくれて、ありがとう」

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