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初心にかえる初詣

勉強の合間に2人は少しずつ少しずつもどかしいほどの速度で触れ合いを深めていった。 そうして迎えた大晦日。 麻衣が大晦日くらいは息抜きしなさいと戸川家での2人きりでの外泊を許可してくれ、 きっと勝つ!とメッセージを書き込んだチョコレートを2人にくれた。 普段はひっきりなしに聞こえてくる車の音もほとんど聞こえない静かな夜。 つけているだけのテレビの前で2人は長い長いキスをし、お互いの身体を愛撫しあった。 壮史が和希を横抱きに抱き上げ、和希の寝室に向かう。 これまで何度も裸で抱き合ったりもしてきたのに、和希の心臓は口から飛び出てきそうなほど音を鳴らし打った。 ベッドに座った2人は会話もないまま服を脱ぎ、肌を合わせる。 壮史の心臓もどくどくといつもより早かった。 どちらからともなくまた唇を重ね、舌を絡ませる。 それだけで達してしまいそうなほど興奮し、身体が小さくずっと震えていた。

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