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初心にかえる初詣

「和希」  「壮史」 ほぼ同時にお互いを呼んだ。 「「…欲しい」」 同時に口にだした言葉に2人は鼻を摺り寄せ笑った。 壮史がベッドの下からローションと避妊具を取り出し、和希はこれまでのように四つん這いの体制でおずおずと腰を上げる。 が、壮史の手が和希の腰を止めた。 「和希の顔見てたい」 和希を仰向けに寝かせると壮史は和希の全身に手と唇と舌を這わせ、 快感で震え起き上がれないほど蕩けさせてからローションに手を伸ばした。 濡れた音と共に孔に指が触れる。 もう知っている。 ただ気持ち良さだけを与えてくれる動きを。 指では届かない奥の深い所に熱が欲しいと疼く身体も。 避妊具をつけた壮史の性器がゆっくりと孔を広げるように押し入ってくる。 指とはまるで違う圧迫感と熱に和希は息を止めた。

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