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酒とスパイスのチョコレート

壮史がソファに腰を降ろし、チョコを和希の口の前に持ってくると、 和希は壮史の指ごとチョコを口に含んだ。 舌でチョコだけを壮史の指から舐めるように取り上げると、 壮史の指が和希の口から出ていき、代わりにとばかりに壮史の舌が入り込んできた。 舌の上でチョコを舐め合い舌を絡めると酒とりんごのような香りがお互いの鼻から抜ける。 壮史は口を離すと和希を抱き上げリビングの電気も消さずに寝室に向かった。 ベッドに和希を降ろすとすぐさままた唇を重ね舌を入れる。 手錠を嵌められた両手で和希は壮史の頬を愛しそうに撫で、必死で舌を伸ばした。 濡れた音を立てながらキスを続け、壮史の手が服の裾から中に入り和希の脇腹を滑りながら上がる。 びくびくと和希の身体が震えるのを壮史は見逃さず、そのまま服を手錠で繋がれた手首まで脱がせた。 「壮史……手錠、外して」 「ん、後で」 「え、このまま?」 和希の目が不安そうに曇った。

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