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春の夜に
冷えた寝具が2人の体温で少しずつ温もる。
その温もりにうとうとと微睡んでいた和希の身体を後ろから抱きしめていた恋人の手がゆるゆると動き出す。
「……和希」
行為を誘う声色に和希は一瞬ぴくりと身体を反応させたが、それよりも今はこのまま微睡みのままで瞼を落としていたかった。
「和希、眠い?」
上着の裾から手が入りあちこちに触れながら上がってくる。
項に舌が這い吸われると壮史の手が胸に届き、
突起を指の腹でこすこす擦られ芯を持つと和希の腰が揺れた。
摘まれ弾かれると舐めて欲しいとさらに勃ちあがる突起に和希は薄く目を開ける。
「…壮史、眠いって」
「寝てていいよ」
この男の身体の中は一体どうなっているのか…
つい一昨日も行為に及んだばかりだというのに。
精巣が精子作りすぎてんじゃないのか…
「ぁ、」
抗議しようと口を開きかけた時、壮史の指が突起を挟むように摘み声が漏れると、壮史の手がスエットのズボンに入ってきた。
下着の上から撫でられ和希が身体を捩りながら壮史の手を掴むが、身体を起こした壮史に唇を重ね舌を入れられると力が抜けた。
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