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春の夜に

腰を上げた和希をころんと仰向けにさせると壮史は覆い被さるようにしながら和希にキスをする。 和希の髪に指を入れ梳くように撫でながら壮史が熱い舌を入れる。 角度を変え絡みつく舌にお互いの唾液が下にいる和希の口から溢れるのを壮史がその時だけ口を離し舐め取った。 唇が離れると和希がそれを嫌がるように舌を出したのを軽く吸ってやり、壮史が鼻を和希の鼻に擦り寄せた。 「このまま寝る?」 「……バカ」 思わず笑ってしまった壮史は和希の首筋に唇を移しながら身体に手を滑らせる。 壮史の手と唇の動きにピクピクと身体を反応させ細い声を洩らす和希をもっとみたいとばかりに舌が這い、 行為を思い出せと身体中に赤い痕と歯型を残してから壮史は漸く身体を起こし和希の脚を大きく開かせた。 壮史の手が太腿の後ろを撫でるだけで吐息を洩らす和希を満足げに見下ろしながら壮史は確かめるように後孔に指を入れる。 「あ、や、壮」 「柔らかくなってるか確かめてるだけだろ」 「だい、じょぶ、だから…」 自分の指を噛むようにしながら和希が濡れた目で壮史を見上げる。 「大丈夫だったら…?」 「も、バカ、焦らすなって」 入れた指を中で広げバラバラに動かすと和希の腰が跳ねる。 達しそうに揺れる性器をぺろりと舐めてから壮史は和希の鼠径部に舌を這わす。 薄く生えた下生えを食むようにしながら時折強く吸いつき、また噛み付いた。

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