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どっちがお好み?

少し暖かくなってきた日差しに講義を終えた和希は大きく伸びをする。 ふぁぁーと大きく口を開けた欠伸を隠すこともない和希の携帯がトークアプリの通知を知らせる。 タップして開くと西園寺からだった。 [商店街のイベント、参加しねぇか] ……イベント? 西園寺には何かと世話になっている、助けになるなら手伝いたい。 だが、あの西園寺だ。 何かしら裏があるかもと思ってしまうのは捻くれているからだろうか… 友達がいたら連れてこい、ともあり、少々膨れながらも豪に渡邉、武市も連れて西園寺の店を訪ねた。 「こりゃまたいい人材選択をどうもな」 よくやったとばかりに和希の頭をぐりぐり撫でながら西園寺が他の三人を見て満足げに笑う。 ほらよとカウンターに投げて寄越されたイベントの簡易パンフレットを広げてみると、それはかなり大掛かりな物に感じた。 商店街に若者だけではなく人を呼び込むためのイベントで、かなりの店舗が参加をしているようだ。 昼と夜、それぞれ別のイベントがあり、 昼間は家族連れや年配向け、 夜間は恋人向けと説明書きがされていた。

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