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どっちがお好み?

それから特に西園寺からの連絡はなく、忘れかけていた和希だが、イベント開催のわずか3日前にきた西園寺からの連絡に和希は度肝を抜かれる。 取るものも取らずとりあえず駆けつけた西園寺の店で、息を切らし和希が西園寺に噛み付く。 「こ、これ!何!?」 西園寺から届いたトークアプリの画面を西園寺に突きつけながら和希は息巻く。 「何って?」 「俺、女装とか聞いてないけど!?」 言った言った、と西園寺はまるで相手にせず、和希の襟首を捕まえると店の外に連れ出す。 店のドアに鍵をかけ、そのまま和希を引き摺るようにどこかへ歩いて行く。 連れて来られたのは西園寺の店のすぐ近くにある表通りに面した美容院だった。 「彬ちゃーん、連れてきたぜー」 店に入ると西園寺はぽいっと和希を放り投げるようにしながら襟首を離した。 「あら!まぁまぁまぁ」 やってきたのは西園寺よりも背の高いスラッとしたイケメンの…オカマだった。

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