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どっちがお好み?
「和希」
「何?」
「あんまりくっつくな」
壮史の声に和希は俯いて腕を離す。
「終わるまであとどれくらい?」
壮史の言葉にカゴに入れた携帯を取り出し見るとあと一時間ほどで交代の時間だった。
それを伝えると壮史は腰に手を当て頭を項垂れた。
「和希がかわいすぎてキツい」
えと顔を上げると壮史の唇が和希の唇を一瞬掠めた。
そのまま和希の耳元に唇を寄せた壮史は欲情した低い声で言った。
「早く抱きたい」
顔を離した壮史を見ると照れくさいのか真っ赤になった和希から顔を背ける。
ずっとこのまま時間が止まればいいと思っていたのに、壮史の一言で終わりの時間が急に待ち遠しくなった。
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