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甘い恋人
和希をバスタオルで包むと壮史が和希を抱き上げそのまま寝室に向かう。
電気!消さないと!と壮史の肩を叩く和希を無視し、ベッドにそっと降ろす。
和希を跨ぐように覆い被さってくる壮史の目は、
………………エロいおっさんになっていた。
噛み付くように和希の唇に自分のを合わせるとすぐに舌が入れられ、舌を絡められる。
ぞわと腰から背中、項までを快感が走った。
耳朶や耳の後ろを撫でながら口の中を舌で愛撫されると和希の鼻から甘い吐息が洩れる。
「キス、好き?」
唇が離れ、壮史が問う。
壮史の赤い舌は離れず和希の下唇をなぞるように舐めている。
「ん、……好き」
和希が呟くように答えるとその答えに満足したように軽く笑い、また舌を入れてくる。
キスの間も耳をなぞる指は休むことなく動き、
夢中で舌を絡ませ合いながら和希が身体を捻った。
「耳も感じる?好き?」
指で愛撫しているのとは反対の耳朶に唇を当て穴の中に息を吹き込むようにしながら壮史がまた問う。
「んぅ、好き………」
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