383 / 412
甘い恋人
三度目の行為は、長かった。
後背位から始まった行為中、壮史は項や背中を存分に舐め甘噛みしながら手を胸の突起や腹や臀部に滑らせ腰を振った。
もう身体を支えられなくなった和希がシーツにへたり込むと和希の身体を跨ぐようにして高みへと誘う動きを続ける。
「和希、抜くよ」
え、と振り返った時には壮史が腰を引き濡れた音と共に和希の中から出ていた。
ひくひくと震える身体をころりと仰向けにすると壮史の手と唇が和希の全身を愛撫し、和希は掠れた声を上げながら精液を吐き出した。
もう完全に萎えてしまった和希の性器を壮史の手が包むように握る。
「やだ、壮、もう無理だって」
かぷりと咥えられ舌で愛撫され無理矢理に勃たされ和希の目から涙が溢れる。
「壮、もう壊れる、やだ…」
ぐずぐずと鼻声で訴える和希の頬を優しく撫で唇に軽いキスをするとそっと舌が入り込んだ。
「んぅ」
もう舌の感覚も鈍い。
それでも和希は壮史の舌が与える甘い刺激に必死に縋る。
キスをしながら壮史が和希の脚を開かせまだ硬く熱い性器をゆっくりと後孔に飲み込ませた。
二回壮史の精液を出されたそこは充分に潤い、熱い内壁は未だ収縮を繰り返し締め付けてくる。
ともだちにシェアしよう!