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溢れる家族愛
まだ夕方のオレンジ色が届く寝室でベッドが悲鳴のように軋む音を絶え間なく上げ続けていた。
後ろから臀部を開くように鷲掴みにされ皮膚がぶつかる音がするほど腰を打ち付けられ、和希は皮が剥けるほどに自分の腕を噛み洩れる声を押さえ込んでいた。
「和希…」
濡れた音を立てながら和希の中から壮史が出ていく。
かくんと落ちた腰を掴み腰骨を甘噛みされると後孔が開き音を立て、それに和希が全身を赤く染めた。
そのまま仰向けに転がされ脚を開かされ壮史がまたゆっくりと入ってくる。
ゆるゆると腰を振りながら壮史が和希の腕を取る。
皮の剥けた場所にそっと唇を当てると壮史の目が和希を熱く見つめた。
「和希、すげーかわいい…」
ぞくりと腰から背中に何かが這い上がる。
「かわいく、ないっ」
「なんで?すげーかわいい、めちゃくちゃかわいい」
「や、めろ、って」
顔を背け浮き上がった首の筋に甘く噛み付くとびくんと和希の腰が跳ねた。
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