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第26話 番外編 「ポン太兄弟」

※ストーリー上読まなくても差し支えはありません。本編ではカットした、涼矢と明生のSNS上のやりとりです。 [ポン太さんのお兄さん、見てみたいな]  しばらくして、画像が送られてきた。ポン太さんと、ポン太さんを地味にした感じの人。これがお兄さんか。悪いけど、あまりかっこよくはない。 [右の人がポン太兄のヤナセくんです] [ポン太さんと似てますね] [そう? ポン太のほうがかわいいと思う 俺は] [涼矢さん それ変です] [兄貴のほうがかわいい?] [どっちもです どっちもかわいくないです] [伝えておく] [やめてください みんなと一緒なんでしょ 僕とこんなのやってないで] [みんなで画面見てるよ] [じゃあ伝えるも何もないじゃないですか] [そうだね(笑)] [僕は数学の宿題やらなきゃいけなくて忙しいんです リア充の相手してられないんです] [ポン太兄弟はリア充じゃない 特にポン太兄は高校時代からつきあってた彼女にフラれたばかりの傷心] [涼矢さん ひどい] [今 全員から同じこと言われた] [ポン太さん言ってた 涼矢さんドエスって 嘘ーって思ったけどほんとなんですね] [ポン太には優しくしてるつもりだけど] [ポン太お兄さんにはひどいって] [それは否定しない だってヤナセは可愛くない] [ポン太さんとポン太兄さんて、本名は何ですか。どうしてポン太なんですか] [由来は知らない 聞いてみる? 本名、なんだっけ それも聞く]  ……涼矢さん、幼馴染の名前、知らないの? [聞いた 本名 柳瀬総一郎(兄)と順一郎(ポン) 2人とも○一郎で 年子なのに双子と間違えられるから 弟のことはポン太って呼んでるって] [二男なのに順一郎なんですか] [そうらしい] [何故 「ポン太」?] [ポン太っぽい顔だから だそうです] [(笑)]  また画像。ポン太さん一人のアップ。い、要らないよ……。 [ポン太っぽい顔]  画像の説明のつもりなんだろうか。意味が良く分からないけど。写真の背景には、ピアノが映り込んでいる。 [これ、先生の家ですか?] [俺の家です] [先生、自分ちに帰ってないんですか] 帰省なのに。 [みたいだね。実家には明日帰るって言ってる] [今日は?] [遅いから、うち泊まるって なんかうちをセカンドハウスのように思ってるんだよ この人たち] [お泊まり会みたいで楽しそう] [ポン太たちは帰るよ すぐ近所だから]  あ、じゃあ、泊まるのは先生だけ……ああ、そうですか。ふうん。 [ふーん] [なに、その ふーん て] [涼矢さんのお父さんお母さんはいないんですか] [父 単身赴任中 母 残業中深夜帰宅予定] [ふーん] [中学生が変なこと考えるんじゃありません] [何も言ってません] [宿題中 邪魔しました もう今日はこの辺で あとドラ焼きありがとう おいしかった] [僕このドラ焼き大好きなんです でも先生にはお店の場所教えただけですけどね でわでわ] [またね]

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