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第2話
空港についたのは夜の六時。都内のホテルにチェックインしホッと息をつくと九時を回っていた。
胃に何かを収めて寝るか。
初めて訪れるこの国にはなんの計画も立てずに来た。日本語は大学で学びまあまあ自信があった。
治安のいい国だ。
言葉さえわかればなんとかなる。
元々計画というものが嫌いなリースは行き当たりばったりで楽しく生きていく、がモットーだった。
そのいきあたりばったりのおかげで、食べ物を求め訪れたコンビニの前でずぶ濡れのこの子を見つけたのだから、人生なにが起きるかわからない。
「Round 2 ?」
「ん、はやくっ」
膝の上で腰を揺らしていたケイは頬を赤く染め己のバスローブの端を手繰り寄せている。晒された太ももは色白くきめ細かい肌がリースの欲を煽った。
ジェットラグか異国の空気に惑わされたのか。
名前しか知らない日本人と旅行初日に体を交わすことになるとは思ってもいなかった。
雨に濡れたままでは風邪を引くからとホテルに連れて帰りシャワーを浴びさせたとこまでは、自分でも良いことをしたとリースは自画自賛していた。
それなのに……
本来ならば長旅に疲れた体を癒やすためにすぐに眠るはずだったのに……
何がどうやってお互いの欲に火をつけたのか分からないが、部屋に戻って一時間もたたないうちにリースはケイの体を味わい、ケイはリースの唇に溺れ、二人で下半身に与えられる快感にしびれていた。
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