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第三火曜の男1
街の片隅にある小さなゲイバー。
そこに“第三火曜の男”と言うあだ名を持つ、有名なヤツがいた。
あだ名のとおり、彼がバーに顔を出すのは決まって第三火曜日のみ。
一人でフラリと現れて、静かに飲んでいく。
線が細くて憂いのある横顔が美しい男で、彼とベッドを共にしようと声を掛ける男は少なくない。
誘われると彼は決まってこう答えるそうだ。
『酷いことしてくれるならいいよ』
と。
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