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物語本編 02
鈴木「話って、なに?」
気障ったらしく髪を掻き上げる財前。
ナルシシズム溢れるその仕草に、鈴木は少し顔を引き攣らせる。
鈴木(財前がクラスで浮いている理由。それは、この男の頭のネジが、ちょっとぶっ飛んでいるからだ。そんな財前から、なんでいきなり呼び出される羽目になったのか……)
財前「ずっと気になってたんだけどさ。鈴木、いつも俺のこと見てるよね?」
鈴木「え?」
思いがけない話の流れに、キョトンとする鈴木。
鈴木を制するように、手を翳す財前。「わかってる」と言いたげな顔。
財前「誤解しないで。責めてるわけじゃないんだ」
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