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物語本編 12
財前を無視して、鈴木はメニュー表を眺める。
鈴木「コーラと……あと、チュロスのチョコ味ください」
財前「チュロス!?」
突然背後で叫ぶ財前。
鈴木は思わず驚いて振り返る。
売店のスタッフや周囲の客の視線も一斉に集まるが、財前は自分の世界に浸っているのでお構いなし。
財前「暗がりで、その口で、チュロス……!? なんて罪深いんだ、鈴木……」
周りの視線も気に留めず、一人苦悶する財前。
鈴木(やっぱりコイツと来たの間違いだったー)
半ば諦めモードで、鈴木はカウンターに向き直る。
鈴木「あ、会計別です。一緒にしないでください」
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