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物語本編 14

 映画館からの帰り道。    日は沈んで辺りは薄闇。  駅に続く通りを、鈴木は財前と少し距離を取って、並んで歩く。 財前「今日は楽しかったね、鈴木」 鈴木「映画『は』、楽しかった」  財前に振り回されて疲れきった鈴木の横で、整った顔を綻ばせる財前。  鈴木は横目でそれを盗み見る。 鈴木(ぶっ飛んだ発言ばっか連発するクセに、映画くらいで子供みたいな顔するって、コイツほんと何なんだろ……)

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