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物語本編 19

 行き交う生徒たちが、ただでさえ容姿で目を惹く財前へ、チラチラと視線を向けてくる。 鈴木(これじゃ、また妙な噂されんじゃん)  財前と一緒に居る鈴木にも自然と注がれる視線に耐えかねて、鈴木は濡れるのを覚悟で立ち去ろうとする。  鈴木が踵を返した直後。 男子生徒A「また鈴木追っかけてんのかよ。頭ヤバくね?」 男子生徒B「残念なイケメン枠狙ってんじゃねーの。残念どころじゃねぇけど」  耳に飛び込んできた、財前を中傷する声に、思わず足を止めて振り返る鈴木。

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