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物語本編 21
鈴木「……雨、これ以上酷くなる前に帰ろう」
初めて鈴木の方から財前を誘う。
一瞬目を瞠った後、嬉しそうに破顔する財前。
財前が広げた傘に、二人で入って校舎を出る。
財前「鈴木と二人で濡れるのも悪くないし、何ならその後、素肌で温め合いたいくらいなんだけど」
鈴木「頼むから妄想は脳内だけにしてほしい」
すっかり慣れてきたやり取りを交わしながら、学校を出る。
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