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物語本編 22
雨の中。
学校を出た後、通学路の住宅地を一つ傘の下、黙って歩く二人。
折り畳み傘に男二人が入るのは窮屈なのに、不思議と鈴木は、自分の肩があまり濡れていないことに気付く。
隣を見ると、財前の肩はずぶ濡れ。
鈴木側に少し傾けられた傘。
照れ臭いような、むず痒いような、何とも言えない気持ちで、鈴木は静かに口を開く。
鈴木「……なあ」
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