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第28話
――……やばい……本気で気持ちいい……
どこを触られても声を抑えることが出来ない。
後孔に増やされていく指は今何本飲み込んでいるのかもわからない。
一番気持ちいいのがそこだとだということだけ
しかわからない……
尚之の吐き出した精液が指でかき混ぜる度に
少しずつ漏れてきて泡立っている。
尚之自身も自分が吐き出したものでもあるが、勝己の中から出てくることに興奮を覚える。
「……も……挿入 れ……て……ほし……」
――腰の奥が疼いて堪らない……
いつからこんなに淫らになってしまったのだろう?強請ることなんて……いつからそんなことを覚えてしまったのか……
まるでセックスに取り憑かれてるようだ。
尚之が欲しくて堪らない……
尚之は満足そうに嗤っている。
「……俺が欲しいか?そんなに欲しいなら、
なにをどこに欲しいのか、言ってみろ」
「……義父さんの……」
「尚之だ。ベッドの中では名前を呼べ」
「……尚之さんの……僕のいやらしい孔に……熱くて太いチ〇ポが欲し……い……」
「まぁまぁかな。もっと可愛く強請って欲しかったが、今回は及第点だ。だが、今回はそれで挿入れてやる。」
遅漏の尚之は1度挿入れるとそこからが長い。
彼女の時とは早めにイッていたが、その分、吐精も少なかったのだろう。
勝己の中に挿入してからは、軽く2時間は腰を揺らし続ける。長い時はもっとだ。
その間、勝己は何回イカされるか、数えることも出来ない。
尚之がイク頃には、もう勝己の蜜壷は空っぽになってからの2回戦だ。
イキっぱなしの躰に抜かずの快楽という名の刺激を与えられ続け、挿入してからが長い分、セックス自体が濃厚なものになる。
腰を揺すられながら、キスをしたり、胸の尖りを舌でつつかれたり、脇腹を舌で擽ることも怠らない。
尚之は知っている。
若い躰に快楽を与え続ければ、その快楽に溺れていくことを……
愛の言葉を囁き続け、自分の手の中に堕とす。
『愛してる』のは本当だ。
初めて抱いた日から、その気持ちが一層強くなった。
怖い、と泣く姿が……嫌だと言われれば言われるほど興奮が高まっていった。
この腕の中に抱いて……
快楽に堕ちていく様が想像以上に興奮した。
挿入すれば、最初は強ばっていた躰が、快楽を拾っていく様は征服欲を彷彿させた。
いっそ、閉じ込めて鎖で繋いで飼ってやろうか……?それほどの魅惑的な光景だった。
男を抱くのは初めてだったが、少し調べれば、
多少のことはわかる。
調べる時間はいくらでもあったし、大事に育ててきたつもりだ。
ただ、一週間以上、毎日抱き続けたというのに、それほどの間もなく、女を連れ込んで
セックスをしたことは誤算だった。
一晩中、女の喘ぐ声を聞かされ、肌のぶつかる音……女に挿入しているだと?まだ、女で勃つのは若さなのか、完全に堕ちて来てない……ということなのか……
挙句、20歳までは自由にしていいと言った、
とほざく始末だ。言葉が足りなかったのも事実だが、そんな強硬手段にでるとは思わなかったことが誤算だった。
その前に羽南を抱いたことも要因だろう。
好きだと言われ、断ったが、1度だけ抱いてくれれば諦める、と言うから抱いてやったまでだ。一度知ってしまった躰の所為でこっちも女ではイケない。勝己じゃないとダメなのだ。
勝己の躰を知ってからというもの、女を抱いても、興奮することがなくなった。
勃たせることは簡単だ。
だが、相手がイッても、自分がイクことはほぼない。念の為のゴムはするが、愛のないセックスに責任を取れだ、なんだと言われることが面倒だったのもあった。
いっそのこと勝己を妊娠させたい。
出来ないことはわかっていても、
そうさせてでも、傍に置いておきたかった。
もう、女を抱けないように
『メス堕ち』させてやる。
徹底的に抱き潰すことに決めた。
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