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第27話

尚之からすれば彼女と勝己を切り離すのも 計算のうちだったのだろう。 それは尚之が彼女と寝たことが 原因と言えば、原因だが、息子の彼女を 寝取った上に、拘束した上で彼女との セックスを見せられ、直後に義理とはいえ、 父親と息子とセックスをしたという現実だ。 勝己もあまりにも強烈な快楽に溺れることを覚えてしまった躰が、女性を悦ばせるようなセックスが出来るのかどうかが不安になってきた。 今朝の尚之と彼女とのセックスを見せられたのも原因の一つだろう。 彼女を家から追い出すと、部屋に戻ってきて 服を脱ぎ、ベッドに戻ると、 「さて、遠慮なく、抱き合おうか?」 まだ、セックスをする余力があるのだろうか? まだ、柔らかい後孔に指を入れてくる。 尚之の出したもので、潤いのあるそこは、簡単に指を飲み込み、快楽のツボを刺激してくる。 すでにギンギンに勃ちあがった尚之のペニスは際限を知らないのだろうか? 「……勝己……好きだ……愛してる……」 うわ言のように囁きながら耳朶を食む。 耳朶を舐めまわしながら、繰り返す言葉はまるで洗脳でもされているかのようだった。 耳にかかる息が、背筋をゾクゾクさせる。 耳を舐められる水音、感触…… その全てに声を出さずにいられない…… 「……ふぁ……んっ……あぁん……」 自分自身も反応を示し、躰の中心に熱が集まりゆるゆる勃ちあがっていくのがわかる。 「……本当におまえは可愛いよ……」 乳暈を撫で回しながら、熱く脈打つ自身が 太ももに擦り付けられる。 何故、躰が期待してるんだろう…… 胸の尖りをつままれ、片方を口に含ませては 舌を柔らかく舐められてから、強く吸われる。 「……ん〜〜〜っ……」 胸を突き出すように背が反った。 そのまま躰を抱きしめられ、執拗に乳首を舐めたり摘んだり……ここ数日で性感帯に塗り替えられた乳首で腰が揺れる。 「……期待してる?俺は期待してるよ?乳首だけでイッてごらん?」 ーーそんなの無理だ……そう思うのに、ダイレクトに腰がズシッと重くなる。あのわずかな時間で、精液が作られたのだろうか? 「……あっ、あっ……ゃん……イック……」 先端から申し訳程度の水のような液体が少量吹き上げただけだった。そのまま、ガタガタと震えるようなオーガズムが襲ってくる。 「……あっ、……あぁ……」 それに、怯えていると額にキスが落ちてきて 「……大丈夫。もっと良くしてあげるから」 ……ただ、ただ、気持ちイイ…… 指が上下に動き、細かく前立腺に触れる、 「やっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ん」 グチャグチャと耳に届く音にすら悦楽を見つけてしまう…… なんで、こんなに悦いのだろう…… 与えられる悦楽をただ、甘受けしている。 「……ぁん……イイ……義父さん……はぁ……んっ……あぁ……な……んで……こんなに……気持ち……イイ……の……?」 「……愛し合ってるからだよ……? 勝己……愛してる……好きなんだ……」 ――僕も返さなきゃいけないんだろうか……?

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