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第19話

「ぁ、ぁ、あぅ、うっ。だめ、ダメだ..っ、」 「いいぜ、イケ。」 「ひっ、あ、ああっ、だめだイク...イクッ!」 ビクビクと淫らに 腰から背中までが跳ねている。 仕切り直して、始まった乱行大会は 激しさを増していた。 騰礼は、耳や背中まで舌を這わせ 耽淵は、桃李の胸を責め続け 仁嶺は、後孔をじっくりと愛撫している。 そして、義栄がやり直しとばかりに、 這わされた手や舌は見違える程に優しく、 桃李を想い、 悩ませる程に愛撫を施した。 さっきは苦手だった、熱に歯が当たる感覚も 強すぎる快感も、全てがあり得ないほどに桃李の口から淫らな声を喘がせた。 義栄はコクリと喉を鳴らし桃李の果てた蜜を、 わざと目線を合わせて飲み込んだ。 「は、はぁっ、順番は良いのかよ、 義栄...っ、!」 「当たり前だろ、 お前のナカに出す順番が合ってれば 順番待ちの外野はナニをしてもいいんだよ。」 「変態、意地悪。」 「それに、全回復させるのが天帝から託されたお前の仕事だろ? しっかり、励めよお姫様。」 不敵にニヤリと笑って見せた義栄は、 意地悪な表情を浮かべてはいるものの そこに、穢れは見えず 一先ず安心と言っても良いかもしれない。 「義栄が、フライングしなかったら、 順調に進んでた気がする...!」 桃李の仕事は、二つ。 四龍の穢れを祓い、元気満タンにする事。 東西南北の順番に沿って 夫である四龍の精をナカに受ける事。 「なぁ、順番通りにやろう... フライングは無しがいい。」 「俺はいい。 順番も飛ばして問題ないだろう。」 確かに。 義栄は1番最後だから待てなかった気持ちも 分からなくもないし、 元気満タンかも知れないが、 兎にも角にも。 桃李のナカに精を放ったのは騰礼ひとりだけ。 "昨日、あれだけヤッたもんな。" 「と、なると...南の次は北?」 シルバーの瞳で小首を傾げる桃李に、 光が反射する程輝く黒の瞳が応えた。 「うん、僕だよ桃李。」

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