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チューペット
「気分転換にアイス食べようなぁ」
ぼくの頭を2回撫でてからヒサメはぼくから離れ、部屋の隅にある小型冷凍庫からピンク色の棒を出して戻ってきた。
「ただの白より色があった方が映えるし……ミツには赤系が似合う」
凍ったチューペットの真ん中を捻り切ると、ぽたぽたと赤い蜜がしたたる。
もったいないと思って、左手に握られた方にかぶりつく。
「そういうとこ、好きぃ」
優しい声が聞こえたから上目遣いでヒサメの顔を見ると、ギラギラした目でぼくちんを見ていた。
「オレのチンポだと思って大事に舐めてな?」
また低い声でしっかりとした口調に戻ったヒサメ。
でも、なぜかそっちの方が安心する。
気温は低いはずなのに、溶けるのが早くて口に液体が溜まりやすいから大変。
「んっ、んンっ……んふぅ」
ジュルジュルと吸い込む音が外の雨音より響いている気がする。
「棒アイス食べてるだけなのに、エロいな」
ヒサメは右手のチューペットを舐めてから不敵に笑った。
「んっ? アッ、ああ……ハウっ」
なぜか右の乳首が冷たいもので力強くグリグリと押され、ビクンと身体が震える。
その拍子に口から漏れた汁が首を伝い襟のないワイシャツに染みる感覚がした。
「気持ちいい?」
「ひもち、いいでちゅ」
「男なのになぁ」
クスクスと笑いながら次は左の乳首をグリグリするヒサメ。
気持ち良すぎて口元が緩み、また一筋赤い線が下へと伸びていく。
「ぼくひん、またイきそう……でちゅ」
忘れていたはずの振動がゆっくりとぼくのちんちんの根元に集まってきたのがわかる。
「何回でも、イッたらいいわ」
流れてくる赤い汁、押し付けられる甘い汁……冷たかったものがぼくの体温で溶けていって馴染む。
最後の汁を飲み込んだ後、頭が真っ白になったぼくちんは思いっきり叫び声を上げた。
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