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第9話

(でも、あれだけ完璧な男とヤッちゃうと、次から満足出来るかな?)  ちょっと先のことまで考えて、心配していた時だった。 「あっ……」  何かを見つけたようで、千歳が小さく声をあげた。  その声に、千歳の視線の先へと目をやると、そこには生徒会役員を数名引き連れた、俺達と同じ一年にして聖都学園高等部の生徒会長・深海優弥がいた。 「八神、部活代表のことで話がある。ちょっと来い」  相手の都合は気にしないってことね。  そんな会長の態度に、笑みを零しつつ俺は千歳と亮太に一声かける。 「ちょっとだけ待っててくれ」 「おう!」  亮太が元気よく答えたのに対して、千歳は複雑そうな表情で俺達の方を見ただけだった。  そんな千歳の様子を気にしつつ、俺は会長のもとへと近寄った。 「で、お話とは?」  俺がそう聞くと、取り巻きの一人がファイルからプリントを取り出し、渡してきた。 「急遽、来週に運動部と文化部の代表会をやることになった。詳しい説明はそれに書いてあるから、文化部の意見をまとめておけ」  会長の説明を聞きながら、俺は渡されたプリントにざっと目を通す。  これくらいなら、ほとんど今週中には形に出来るだろう。  俺は一年という立場ながらに、何故か文化部代表を務めている。  早い話、なる人がいなかったのだ。  もともと、文化部は幽霊部員が多く、真面目に活動している先輩達は物静かなコツコツタイプだ。  初日の集まりに、写真部代表として俺が参加し、あまりの手際の悪さに呆れてその場を仕切ってしまったのがまずかった。  それを見ていた生徒会長に、強制的に文化部代表に任命されてしまったのだ。  まあ、そのおかげで写真部に部費が優遇出来るから我慢するしかないだろう。 「わかりました。これくらいなら大丈夫」 「そうか」  俺の返事に頷きながら、会長の視線が一瞬、千歳の方へと向けられたのを俺は見逃さなかった。  そういえば……。

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