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 ペンギンの背中には”110”と書かれた小型カメラが取り付けてある。  北畠が地面にひざを突き、それを確認。 北畠「三年前から衛星を使って追跡している個体だ」 北畠「ちょうどその時も、ここでの調査に参加していて」 温井「そっか。北畠さんは、越冬隊への参加は二回目なんですね」 北畠「ああ、でもまたこいつに会えるとは思わなかった」  110号を撫で、いかにも嬉しそうに目を細める北畠。110号も北畠に慣れている様子。  それを見ている温井も自然と顔がほころぶ。  と、その110号が北畠の元を離れ、温井の方へ。 温井「?」

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