13 / 34
11
ペンギンの背中には”110”と書かれた小型カメラが取り付けてある。
北畠が地面にひざを突き、それを確認。
北畠「三年前から衛星を使って追跡している個体だ」
北畠「ちょうどその時も、ここでの調査に参加していて」
温井「そっか。北畠さんは、越冬隊への参加は二回目なんですね」
北畠「ああ、でもまたこいつに会えるとは思わなかった」
110号を撫で、いかにも嬉しそうに目を細める北畠。110号も北畠に慣れている様子。
それを見ている温井も自然と顔がほころぶ。
と、その110号が北畠の元を離れ、温井の方へ。
温井「?」
ともだちにシェアしよう!