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北畠「餌を分け与えるのは求愛行動だ」
110号、温井の足に体をスリスリ。
温井「求愛……こんなところでモテるなんて……」
温井は顔が火照って頭がクラクラ。
それから困り顔で、
温井「こいつメスですか?」
北畠「オスだ」
温井「種族も、性別も越えちゃってます……」
北畠「性別の壁は逆に越えていないんじゃ?」
温井「ああ、そうなるのか」
混乱気味の温井。
そこで隊長の言葉を思い出す。
『南極観測隊は軍隊じゃないんだ、恋愛は自由ってことになってる』
北畠、温井が考え込んでいるのに気づき、
北畠「どうした?」
温井「あ……」
温井は火照った顔のまま北畠を見る。
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