16 / 34

14

温井「いや……隊長が"南極観測隊は恋愛自由だ”って言ってたのを思い出して」 北畠「恋愛……」  北畠はちょっと驚いたような表情。何か心当たりありげ。 温井M「あれ?」 温井「北畠さんは、あるんですか? その……」 温井「つまり、好きな人とか」 温井M「いきなり何を聞いてるんだ僕は!」 北畠「…………」  北畠は顎に手を当て、真顔で温井を見つめる。 北畠「強いて挙げるなら、俺は君が……」 温井M「ええっ!?」 北畠「……君が作ったチャーハンが」 温井「なんだ、チャーハン……」  温井、ホッと胸を撫で下ろす。どこかガッカリしたようにも見える表情。 温井「あ、でもなんで分かるんですか? チャーハン、僕が作ったって」

ともだちにシェアしよう!