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第4話

ヌルつく肌の上を剃刀の刃が滑っていく。 ひどい羞恥と屈辱に犯されながら、瑞希はふーふーと息を吐いていた。 なるべく意識をせずに何とかやり過ごそうと目をつぶるのだが、視界を塞げば余計に意識が集中してしまい、その行為をやっている男の顔が頭をチラついてしまう。 どうやっても抗うことのできないこの状況が悔しくてたまらなくて、それならばせめて声だけは抑えようと瑞希は必死になって唇を噛んでいた。 もうやるならいっその事一思いにやって早く終わらせてほしい。 しかし相手は正真正銘のサディスト。 当然ながらそう簡単には終わらせてくれなかった。 男は手を止めると不意に瑞希の後孔に指を這わせてくる。 また…!! 瑞希はカッと目を見開くと拘束具をガチャガチャと鳴らして訴えた。 「ひ…あぁっ…や…めろ!!」 シェービングローションを纏わせた指が、キュッと絞られた窄まりの皺を伸ばすようにゆるゆると撫であげていく。 しかしその指は決して中には入ろうとせず、表面だけを何度も何度も往復していた。 「うぅ…っや…っやだぁ」 焦れったい指の動きに後孔が疼き、中がひっきりなしに訴えてくる。 けれど男の指は入り口を揉んだり撫でたりするだけで、ほんの少しも中には入ってこようとはしないのだ。 こうやって、この男はさっきからずっと瑞希の身体を焦らして弄んでいた。 これまでほぼ毎日のようにほじくられ、無茶な挿入もされ続けてきた瑞希の身体。 すっかりと中で快感を得る事を覚えてしまっている肉体が、そんな焦れったい行為に耐えられるわけがない。 それをわかっていてわざとやっているのだろう。 そして中に欲しいと瑞希が素直に言えないこともきっとお見通しなのだ。 悔しくてたまらないのにどうすることもできない。 押し込められた貞操帯の中では押さえつけられた股間が苦しげに呻いていた。 勃起する事さえも許されず、それでももどかしい刺激を与えられ続けて、まるで拷問か何かにかけられているような気分だった。 「かわいそうに…勃起できなくて苦しいですか?」 心底憐れだというセリフを吐きながらも、男の口元はニヤついている。 「あっ…ぅ…あたり…前だ…早く、外せ…」 こんなモノの言い方で新城が快く外すとは思わないのに、なけなしのプライドが邪魔をしてつい可愛げのない事を口走ってしまう。 「それはできませんね。まだここが全部綺麗に剃れていませんから」 やはり解放するつもりはないらしい。 中途半端に剃られた瑞希の鼠径部をなぞりながら、切れ長の瞳がじっと瑞希を見上げてきた。 「それにさっき仰った事をきっちり訂正していただかないと…」 「は?何のことだ…」 わけがわからず聞き返す瑞希に男の眦がきつくなる。 「わかりませんか…」 そう呟くと再び瑞希の後孔に指を這わせてきた。 今度は指先がつぷりと差し込まれ、覚えのある感覚が後ろを襲う。 ようやく与えられた刺激に、媚肉が待ち構えていたようにきゅうきゅうと縮こまる。 しかし、指先はすぐに引き抜かれてしまった。 「あっ…なんで…っ」 思わず不満を口にしてしまい、恥ずかしさにカッと身体が熱くなる。 しかし、男は不敵な笑みを浮かべたまま再び入り口に指先だけを埋めてきた。

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