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 その日の返り道。心配し続ける江彦にピンク色にまで落ち着いたやけどを見せる。いつもは健斗の右手を握ってくれるのに、今日はやけどを気にして左手で手を繋いでくれる江彦に健斗は幸せでいっぱいだった。 「風呂、つけるなよ。温かいとまた痛くなるらしいから」 「んー、じゃあひこが俺んち来て洗ってよ」  健斗が真っ赤な顔で江彦を誘う。突然の甘えに江彦がぐぅっと息を飲んだ。面白がって健斗がぐんぐんと手を引いて前を歩き始め江彦は小さな後姿を笑いながら追いかけた。
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