「はぁ、はぁ、はぁっ、あ、はぁ」 執拗に涼太の口内を責め続けると、涼太は自分からキスをせがむように薄く開かれた唇の隙間から濡れた舌を覗かせる。 それに応えるように俺は何度も舌を絡ませる。 「あ･･･お、もう･･･っ」 涼太が力の入らない手で、俺の襟元をつかむ。 それを合図に唇を首筋に押し当てると涼太は肩を大きく震わせた。 ゆっくり、ゆっくり、首筋に沿って舐め上げる。 「あ、あ、ん、あぁ、や･･･ぁ」 いつもの抵抗は無く、俺から与えられる快感に身を委ね、体を仰け反らせる。 同時に小さく膨らんだ胸の先を指で攻めると、仰け反った体が小刻みに震えた。 「あおっ、いやだ、そ、れ、むりっだから、あ、あぁっ」 「これくらいで、無理って言ってたら、最後まで持たねえぞ、涼太」 「さ、いご、って･･･」 下に来ていた服も全て脱がせて、涼太のきつく閉じた後ろを指で触る。 「ここ、に俺のが入って、中で動く」 「っ、オレっやっぱ、むりっ」 「ちょっと待ってろ」 涼太の部屋を出て自分の部屋から持ってきた液体を自分の手に垂らす。 「なんなの？･･･それ」 「ん？ローション。このまま入れたら涼太のケツ、裂けちゃうからな」 「は？裂けるって･･･ちょ、こわいから、ほんと待って。やっぱむり、絶対無理！」 「力、抜け」 滑りが良くなった指を一本ゆっくり差し込む。 「うあ！あ、あ、やだ、なんか、気持ち悪い！抜けよ！」 涼太の抵抗を無視して、傷つかないようにゆっくり指を動かす。 「あ、あ、あ、やだ、やだ、あ、あんっ」 「･･･ここ？」 「あ、ちが、今の、ちがうっ」 思わず出てしまった上擦った自分の声を、顔を真っ赤にして否定する。 もう遅いよ、涼太。 「ここなんだろ？涼太のいいトコロ」 「あ、ち、ちがく、てっあ、あぅ」 「嘘つき。前もこんなんなってて、後ろも俺の指に吸い付いてきてるじゃん。かわいくない口と違って、体は素直だな」 「ううっ、もう、いやだ･･･」 「泣いてもやめねえって言っただろ。指、増やすぞ」 「待って、ほんっっっと、に、ぃぃ」 さっきより柔らかくなった入口に、もう一本指を埋めると、中が少し痙攣したのがわかる。 「あ、も、だめだっ、て、あ、あ、」 「力抜けって言ってんだろ」 「む、りな事っばっか、言う、なぁ」 二本の指で丁寧に中を擦るように解していく。気づけば、涼太の反り勃った先端から溢れた液で、涼太の腹部が濡れていた。 「涼太、俺の入れるから。ちゃんと、力抜いてろよ」 指を引き抜き、熱く固くなった自分のものをかわりに押し込む。 「は、あ、はぁ、あ、ほん、ほ、んとに、はいっ、て･･･いっ、いってぇ･･･」 涼太が涙を溜めながら、繋がった部分を一瞬見て、両腕で顔を覆った。 これが、涼太のなか･･･ 熱のせいもあるけど、熱くて狭くて苦しい。 だけど、それ以上に･･･ 「やべえ。涼太のなか、めちゃくちゃ気持ちいい」 「なっ、なに言ってっ、あ、オレ、は、痛ぇん、だからっ、なぁ」 涼太が愛おしすぎて、挿れたまま、ぎゅっと細い体を抱きしめる。 「す･･･ぐに、よくしてやるから」 好きだ、と思わず言ってしまいそうになる。 駄目だ、まだ。まだ、涼太の気持ちまで手に入れるまでは、言えない。 「動くぞ」 「はぁっ、はぁっ、あ、あ、いっ、あ、あぅ、あぁっ」 上に逃げようとする涼太の肩を抑えるように抱きしめ、少しずつ中を掻き進み、また戻る。それを繰り返すと、二人の体に挟まれている涼太のものから、垂れ流れる液体が肌とこすれて、ぴちゃ、といやらしい音を立てた。 「涼太、ごめん、優しくしてやれねえ」 俺は、涼太の固くなった部分を手で擦りながら、突き上げる速度を上げる。 「い、あ、いってぇっ、あ、だ、めだっ、て、はぁ、あ、や、あぁっ、あ、うぅ、･･･あ！」 「･･･っ！」 目元を赤く腫らして眠る涼太の額に冷却シートを貼り、毛布をかけると赤く跡が残る首元が目に入る。 自分が付けたものではないふたつの跡の上から、より濃い紅色をつけた。 涼太は、絶対に誰にも渡さねえ。 俺の、ものだ。 ふたつの跡を付けたであろう男の顔が浮かび、少しでも涼太から目を離した自分にどうしようもなく腹が立つ。 眠っている涼太に、もう一度キスをしたかったが、ぐっと飲み込んで、涼太の部屋を出た。