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第21話 天然ノンケの心と体 2

うう・・・屈辱的だ・・・ オレは、ベッドの上で四つん這いになり、青に尻を見せる。 「あー、見た目は切れて無さそうだけど、ちょっと腫れてるっぽいな」 ビクッ 薬がついた青の指が穴に触れて、腰が跳ねてしまう。 「・・・一応、中にも塗っとくか」 そう言って青がゆっくり指を中に入れてくる。 薬ですべりがよくなっているせいか、痛みはない。 ないけど・・・ 薬を中の壁に丁寧にこすりつけられて、腰がビクビクなってしまう。 「涼太、動いたらちゃんと塗れないだろ」 「わ・・・かってっ、けど、勝手にビクって、なるん、だってっ」 内壁に青の指がこすれる度、嫌でもあの夜の事を思い出してしまう。 ここに、青のが入って、何回も突かれて・・・ って、思い出しちゃダメだろ! あんなタチ悪い嫌がらせ・・・ 「涼太」 「っ、なに?」 「前、勃ってる」 「え!?」 ・・・マジだ・・・どどどうしよ・・・ どうしちゃったんだよ、オレの体! 「ここ、これはっその、あれだよ、最近エロ動画も観てねえし、たっ溜まっててっ」 「今、観てないじゃん」 「後で、みみ観ようと思ってたから、ちょっと、早めにそそそ想像してたんだよ!」 「ケツに指突っ込まれながら?」 「っ!だ、から、痛えからっ、まぎらわせよっかな~とか、お、思って」 「・・・ふ~ん」 ホッ。なんとかごまかせた・・・ 「ほんとは、俺ので責められてイカされたの、思い出してたんじゃねえ?」 耳に、青の囁く声と息がかかって、全身がゾクッとする。 「ち、ちっげぇよ!」 慌てて否定するけど、心臓がバクバク鳴って、顔が熱くなるのがわかる。 「思い出すかよ!あんな、泣くまでいじくられた事なんか!」 「・・・思い出してんじゃん」 やべえ。墓穴・・・ 「はあ~」 青がため息をついて、オレをベッドに横たわらせ、抱きしめてくる。 「涼太、もう痛くしねえから、もっかい抱かせて?」 「は?・・・え、無理。やだ。絶対痛いから」 「じゃあ、さっきみたいに、指だけ。頼むから。涼太に触りたい。キスしたい、ダメ?」 「・・・」 なんだこれ。心臓がバカになったみたいにドクドクいって・・・ 「涼太の心臓、すっげぇ早い」 「は、早くねえし!」 心臓の音が、くっついてる部分から青にも伝わっているかと思うと、恥ずかしくて顔が赤くなっているのが自分でわかる。 「顔、真っ赤。ほんとかわいいな、涼太」 「あか、赤くねえ!」 なんなんだよ、もー!いちいちオレの反応を口にすんなよ!よけー恥ずかしい!しかもまた・・・ 「かわいい、とか言うなよ!キモイ!」 「なんで?かわいいよ、涼太は。すっげーかわいい」 「もういいって!こっちまでへんな気分になってくんだろ!」 「へんな気分って?」 「え?」 「へんな気分ってどんな気分だよ」 青の唇がオレの唇に触れそうで触れない位置でとまる。 「キス、していい?」 なんだよ、いつも強引にしてきてたくせに、なんで聞くんだよ~! 「なあ、していいって、言って?」 い、言えねえ。 「言わねえなら、勝手にするからな」 ~!もう、早く勝手にしてこいよ! 「そんな顔すんのに、言わねえとか、狡すぎ」 「ん・・・」 そんな顔、ってどんなだよ・・・?狡いって・・・? 触れそうだった唇がようやく重なって、喉の奥が熱くて灼けそうになる。 啄むだけのキスが続いて、それだけじゃ足りなくて、もどかしい。 閉じた唇を青の舌につつかれて、ひらくように促される。薄くひらくと、青の熱い舌が入ってきて、オレの舌に絡みついてくる。 背中がゾクゾクして、頭がぼーっとしてきて、もう何も考えずに流されてしまいたくなる。 なんで、こいつとキスするとこんな気分になるのかわかんねえけど・・・ オレは他の人とキスなんかしたことはないけど、きっと青はキスが巧いからだ、と思う。 「涼太、服、脱がせていい?」 な、なんなんだよ、今日の青、なんかおかしい!おい!いつもの横暴な態度はどこ行っちゃったんだよ! 勝手に噛み付いたり吸ったり舐めたりいじくったりの青はどうしたんだよ! いつもと違う青の様子に、ひどく戸惑ってしまう。 そうしてオレは混乱したまま自分でTシャツの裾に手をかけていた。

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